「 Life giving 」
フィンランド・フィスカスのテーブルカルチャーと
茶道のコラボレーション
2001年春フィンランド・フィスカスを訪れました。ヘルシンキから列車と自動車を乗り継いで2時間あまりのところにフィスカスの村があります。デザイナー、クラフトマン・アーティスト100名あまりがそこで創作活動をしています。
美しい自然の中で工房、スタジオ、ギャラリー、ホテル、レストランが点在し、新しい創造の場を広げています。シンプルな中にも温もりのあるデザインは生活感のある豊かさを表現しています。
ギャラリーT&Mではフィスカスの小品を用いてフィンランドのテーブルカルチャーを表現してみました。フィンランドは最北の地にあり厳しい自然条件の中にありますが、豊かな生活文化を育んできました。
一方日本は温帯地域に入りますが北海道から沖縄まで南北に延びた列島は多様な自然と文化を有しています。ギャラリーT&Mのある場所は東北に位置し豊かな森と大地に恵まれています。冬には沢山の雪が降ります。そして家や家具、食器など生活に使う道具類も自然素材を最大限に活かしてきました。このような意味では北欧の自然や文化に共通点を見出すことができます。
その一方で日本とフィンランドの文化には異なっている点も多々あります。たとえば日本の世界に誇るべき文化として茶道があります。茶道の特質は自然を生活の中に取り入れ道具や行為に反映させることにあります。その過程で精神性や美意識を高めていきます。
そこで日本のテーブルカルチャーとして茶道を取り入れたスタイルを提案してみました。フィスカスの陶器と日本の鉄瓶や照明、柿渋染めと藍染めランチョマットを用いテーブルでの茶道を演出しました。この提案はフィンランドのライフスタイルと自然を意識し、茶道の精神性と美意識を調和させようとするものです。
[参照]
2001年9〜11月の展示
「
"Life giving" フィンランド・フィスカスのテーブルカルチャーと19世紀 鳥と花の手彩色版画展
」
T&M
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