トップページはじめにギャラリー紹介展示案内コレクション通信販売森のエッセイフォトアルバムリンク集フロムジャパン
 


「ターナーの版画と湖水地方の風景画展」

2000年8月15日(火)〜17日(木)・26日(土)・27日(日)
9月23日(土)・24日(日)
10月7日(土)・8日(日)


展示している版画は全て、ビュランという彫刻刀で線を銅版や鋼鉄版に直接彫っていくライン・エングレービングの技法を用いています。

ビュランは、繊細な線から力強い線まで表現できますが、扱いには熟練した技術が必要となります。

ターナー作品 画像1
ターナー作品 画像2
ターナー作品 画像3


解説

J.M.W.ターナー
(Joseph Mallord William Turner / 1775-1851)

1775年ロンドンに生まれる。14歳でロイヤル・アカデミーの美術学校に入り、早くから才能が芽生え、この頃から建築水彩画家のトマス・モートンの工房で、建築物の版画の原画を描く仕事をする。

24歳でロイヤル・アカデミーの準会員に選ばれ、この時すでに水彩画の注文を多数受ける。さらに29歳でロイヤル・アカデミーの会員となり、1851年に76歳で亡くなるまで、膨大な数の油彩、水彩、素描を残した。

死後に残されたターナーの作品を保管するロンドンのテート・ギャラリーには280点余の油彩、1万9000点を越える素描や水彩のスケッチが収蔵されている。また、ターナーの版画を研究したローリンソンの文献には、ターナーの油彩や水彩などを原画とした800点以上の版画が上げられている。

生涯を通じて描き続けた風景画には、廃虚、遺跡、城、海、田園、湖、山、そして、そこを駆けぬける風、雲、水、雪、火、月や日の光、雷、さらには、自然と共に生き、あるいは立ち向かう小さな姿の人々が見られる。

ターナーは14歳の時からスケッチ旅行をはじめ、イングランド、スコットランド、アイルランドといった英国じゅうを訪れた。さらには、フランス、ベルギー、オランダ、デンマーク、スウエーデン、ポーランド、ドイツ、イタリア、スイス、ギリシャ、ロシア、エジプト、トルコなど、ヨーロッパだけでなく広域に世界各地を、馬車と船で、そして多くは徒歩でしか行けなかったこの時代に、くまなく歩きまわった。

作品に見られる風景画は、時には古代の神話や歴史的事件が主題となって表現されている。しかし、そこに描かれた自然の雄大さや圧倒されるような迫力は、旅で直面した、リアルな自然そのものの描写に思える。

ある時には、吹雪や嵐、洪水という人間が太刀打ちできない自然の脅威が、神話や歴史の場面という形で語られている。それは、古い時代のドラマとして描かれているが、しかし、ターナーが描いた時代にも、さらにはターナーの死後150年経った今でも、時代を越えて変わらない自然の雄大さと威厳や、また、自然と共に生きていくためには、おごり高ぶることが許されない人間への教訓を伝えてくれる。

ギャラリーT&Mのターナー版画コレクション

1、Ehrenbreitstein、 彫師J.cousen 1829年
2、Comb Martin、彫師W.Miller 1825年(若いスコットランドの彫師Millerによる。彫師W.B.Cookeのために企画された 「イギリス南海岸諸景」シリーズの1つ。同版画がロンドンのテート・ギャラリーに所蔵。)
3、Minehead and Dunster Castle  彫師W.B.Cooke
4、Battle Abbey、the spot where Harold Fell、  彫師W.B.Cooke(「アベイの戦い、ハロルド王が没した場所」)
5、Corfe Castle、 彫師G.Cooke
6、Rome from the Vatican、 彫師A.Willmore 1820年(「バチカンから見たローマ」の油彩画は1819年44歳のはじめてのイタリア旅行での強烈な栄光と没落があったローマの印象から描かれた。油彩はテート・ギャラリーに所蔵。)
7、Scarborough、彫師W.Chapman (「イングランドの港」シリーズの1つ。評論家ラスキンはこの朝の静けさを描いた作品について、雲の輝き、さざ波など、ターナーの作品の中でこれほど穏やかさを描いたものはないと語った。彫師T.Luptonによるメゾチントの作品がロンドンのブリティシュ美術館に所蔵)
8、Torbay from Brixham、 彫師W.B.Cooke
9、Devonport、 彫師W.B.Cooke 1816年(「イギリス南海岸諸景」シリーズの1つ。同版画がロンドンのテート・ギャラリーに所蔵。)
10、Rye、彫師E.Goodall
11、Falmouth harbour、彫師W.B.Cooke
12、Ilfracomb、彫師W.B.Cooke 1818年(「イギリス南海岸諸景」シリーズの1つ。同版画がロンドンのテート・ギャラリーに所蔵。)
13、Forkstone、彫師R.Wallis
14、Tintagel castle、彫師G.Cooke
15、Dartmouth、彫師W.B.Cooke(「イギリス南海岸諸景」シリーズの1つ。)
16、Hannibal crossing the Alps、彫師J.Cousen(「吹雪、アルプルを越えるハンニバルと軍隊」1812年の油彩画は古代史を主題としているが、1800年ナポレオンが3万人の兵士と共にアルプス越えをしたことが意識されたようだ。油彩はロンドンのテート・ギャラリーに所蔵。)
17、Ramsgate、 彫師R.Wallis
18、The battle of Trafalgar、彫師W.Willer(「トラファルガーの海戦」1823年の油彩画はロンドンの国立海洋博物館で所蔵)
19、Temple of Jupiter Panhellenius、彫師J.P.Allen 1828年(エーゲ海の島にある古代ローマの寺院。同版画がビクトリア・アルバート美術館に所蔵)
20、Land's end、Cornwall、彫師G.Cooke
21、Watchet、彫師G.Cooke 1820年(「イギリス南海岸諸景」シリーズの1つ。同版画がロンドンのテート・ギャラリーに所蔵。)
22、Pendennis castle 彫師G.Cooke
23、Deal、彫師W.Radclyffe
24、The Parting of Hero and Leander、彫師S.Bradshaw(ギリシャの詩を題材とした「ヘロとレアンドロスの別れ」1837年の油彩画はロンドンの国立美術館で所蔵。)
25、Margate、彫師G.Cooke
(全てT&M所蔵品)


<<もどる





T&M | はじめに | ギャラリー紹介 | 展示案内 | コレクション | ギャラリーショップ | 森のエッセイ | フォトアルバム | リンク集 | From JAPAN
Copyright © ForestGallery T&M. All Rights Reserved.